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アイファ星人の侵略

2体のアイファ星人が宇宙船の中で会話をしていた。


「この星もダメだったな」

「ああ。俺たちが住める環境じゃないな」

「次はどこへ行く?」

「地球という星だ。すぐに着くぞ」


間もなくしてアイファ星人の宇宙船は地球に着いた。


「なかなか良さそうな星じゃないか。酸素の含有量やその他の成分までアイファ星とソックリだ。多少は汚染されているがコレぐらいなら末期状態であるアイファ星とは比べ物にならない程キレイだ!」

「ああ、ココは良さそうだ。ではさっそくこの星を支配している生物を探してみよう」


2体は宇宙船の外に出て、歩き廻った。


「おい!見てみろ。我々に似たあの姿。アイツ等がこの星の支配者に違いない。地球星人だ!!」

「間違い無いな。体の大きさも我々と同じぐらいだ。だが、見たところ文明のレベルは低そうだ。コレなら楽に侵略出来るかもしれん」

「ああ、念のため宇宙船に地球星人を2体程連れ帰り、調べてみる事にしよう」


アイファ星人の2人は2体の地球星人に麻酔銃を撃ち、宇宙船に連れ帰り、調査を開始した。


「なんだコイツら。体の構造は我々にソックリだが、知能は我々の1/10以下じゃないか。この星の文明は大したことなさそうだな」

「ああ、間違いない。それよりコイツ等、目を覚ましそうだぞ。どうする?」

「丁度いい。攻撃能力を確かめるために威嚇してみよう」


2体の地球星人は目を覚ました。
その瞬間、アイファ星人達が襲いかかってきた為、地球星人達は筒状のモノの先端から何かを発射し、アイファ星人達を攻撃した。


「アハハハハッ!なんだコイツ等!こんな原始的な攻撃方法しか持っていないのか!こんなの効くわけ無いだろ!今時、俺たちがこんな原始的な攻撃したら笑い者にされるぜ!コイツ等なら恐れる必要無しだな!!」

「そうみたいだな。その上臆病者だ。必死で逃げて行きやがったぞ」

「よし。この星に決めた。この星に移住しよう」


数日後、全てのアイファ星人が地球に訪れた。
アイファ星人達は世界各地に住み着き、瞬く間に支配していった。


「この星にして正解だな」

「ああ、アイツ等、俺たちの持つ道具にビビって手出ししてこないから戦争の必要も無かったしな」

「ホント楽勝だったな!………んっ!?おい!見てみろよ、アレ!!きっと地球星人達の家だぜ」

「おっ、ホントだ!見に行ってみよう」

「ふ?ん、数軒がずらっと一列に並んでいるんだな。小さいし、構造も単純だが、低脳な地球星人の奴らにしては上出来だな。まあ家の主は逃げ出した後だけどな。ハハハッ!」

「おい。入ってみろよ。なんか落ち着くぞ!」

「おっ!ホントだ!!コレはイイ!!みんな呼んでやろう」


アイファ星人は通信機により、近くに住むアイファ星人達を呼び寄せた。
そして、一軒の家に一体ずつが入り、くつろいだ。


「なるほど!!コレはイイ!!落ち着くなあ」

「コレは快適だ!地球星人の奴らもなかなかやるなあ!!」

「なぜか安心できる良い家だ」


アイファ星人達がくつろいでいる時であった。
突然全ての家が急浮上を始めた。


「どうなってるんだコレは!地球星人のワナか!?」

「まずい!動きが早すぎて身動きが取れない!!」

「このまま上まで行ってしまえば、道具は全て溶けてしまうぞ!!」

「それだけじゃない!上に出てしまうと呼吸が苦しくなり、理性を完全に失ってしまい会話すら出来なくなってしまうぞ!!」

「もうダメだ!!もうすぐ上に出てしまうぞ!!!!」


………。

………………。


「よっしゃあぁー!今日は大漁だぁ?♪」


アイファ星人達は生まれて初めて海以外に生きる生き物を見た。
その生き物は彼らを鷲掴みにした。
理性を完全に失った彼らは、筒状のモノの先端から黒いモノを発射するのがやっとだった。
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